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美容師が独立するときに、まず考えるべき「4つのスタイル」と僕の選択

こんにちは、「ひとりサロン林」です!

僕が独立を決めたのは、ちょうど1年前のことでした。

“このまま今のサロンで10年後も働いている自分を想像したとき、ワクワクできるか?”

…そう問いかけたら、僕の答えは「NO」でした。
それから、「自分のお店を持ちたい」という気持ちが、だんだんとリアルになっていったんです。

でも、いざ“独立”といっても、実はその「形」はひとつじゃない。
今回は、僕自身が悩んだ4つの選択肢と、それぞれの実情、そしてなぜ「ひとりサロン」を選んだのか、その理由をお話ししたいと思います。


目次

独立には、いろんなスタイルがある

僕が真剣に考えた独立スタイルは、主に以下の4つです。


① ひとりで独立(=ひとりサロン)

僕が最終的に選んだスタイルです。

自分だけでお店を構えて、施術から受付、会計、掃除まですべてを一人でこなすタイプのサロン。

◆こんな人に向いている

  • 接客やサービスにこだわりが強い
  • 自由な働き方をしたい
  • 経営リスクを最小限にしたい

◆実際にやってみて思うこと

“全部自分でやる”のは、正直大変です。
でも、**「お客様と向き合う時間をしっかりとれる」**というのは、本当に大きなメリット。

また、売上が下がったときでも「自分だけの生活費さえまかなえればOK」というラインがあるので、精神的にも安定しやすいです。

ただし、忙しくなると限界がくるのも早い。土日がフル稼働で埋まると、それ以上の売上は伸ばせません。


② スタッフを雇って独立(=サロン経営型)

これは、ある程度の経験を積んだ美容師さんが、よく選択するスタイル。
「自分のチームをつくって、自分の世界観を広げたい」という人にはぴったりです。

◆現場で起きやすい現実

  • アシスタントが急に辞めて回らなくなる
  • 給料は支払っているけど売上が足りない
  • 予約管理と人の管理に追われて、自分が施術できなくなる

経営視点で見ると、人件費+社会保険+教育コストが非常に重たい。
月に1人20万かかるスタッフが3人いると、それだけで固定費60万円。

それでも「人を育てたい」「チームで夢を叶えたい」という人には、向いていると思います。
ただし、“技術者”から“マネジメント層”に意識を切り替えられる人じゃないと、キツいです。


③ 引き抜き独立(=仲間を連れて独立)

「自分についてきてくれる後輩がいる」「別のサロンで一緒に働きたい人がいる」という人が検討するパターンです。
スタートアップとしては心強い一方で、人間関係リスクがとても高いのも事実。

◆ありがちな展開

  • 辞めたことを本部にバレてトラブルに
  • 一緒に始めた仲間と、経営方針の違いで喧嘩
  • 最初は仲良かったけど、途中で離脱されて結局ひとりに

スタッフを連れていくことは、前職とのトラブルになりやすい。
しかも、“友だち関係”で始めたビジネスほど壊れやすいんです。

勢いがある人に多いスタイルですが、法的リスクや関係性の崩壊リスクまで、事前にしっかりイメージしておく必要があります。


④ 多店舗展開を前提に独立(=起業型経営)

これは「美容師」としてではなく、「経営者」として生きていく選択。
1店舗目から「仕組み化」「権限移譲」「教育フロー」を意識して動くスタイルです。

◆この道を選ぶなら

  • 自分の手を離して回せる組織作りができること
  • 「技術者」であることを途中で手放す覚悟があること

技術は“現場任せ”にして、戦略・採用・資金繰りを徹底的にやるタイプの経営です。

一気に成長できる反面、資金も時間も精神力もかなり消耗します。
家族がいたり、安定を求める人には向かないかもしれません。


僕が「ひとり独立」を選んだ理由

色々なパターンを考えてみたけど、僕が選んだのは**“ひとりで独立する”**という道でした。

決め手になったのは、**「無理をせず、自分のサイズ感で経営できること」**でした。

僕はサロンに勤めている間に、

  • 集客やマーケティングの勉強をして
  • 資金繰りの管理もある程度経験して
  • 技術だけじゃ食べていけないってことも痛感して

それでもなお、「人を雇って回す経営には、自分はまだ向いていない」と判断しました。


最後に|独立は「ゴール」じゃなくて「スタート」

どのスタイルを選んでも、そこからが始まりです。
だからこそ、「どの形で独立するか?」は、**“最初に自分自身に真剣に問うべきこと”**だと、僕は思います。

あなたが目指したいのは、どんな働き方ですか?
そのために必要なのは、どんな形のサロンですか?

派手じゃなくていい。背伸びもしなくていい。
自分が心地よく続けられる形を見つけることが、独立の最初の一歩だと思っています。

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