美容室開業の流れと準備リスト|開業までのスケジュールとやること完全ガイド

美容室開業は「準備がすべて」

「何から始めたらいいかわからない…」そんなあなたへ。

美容室の開業には、資金・物件・手続きなど“やること”が山ほどあります。
でも、全体の流れを整理すれば、意外とシンプルに進められます。

このページでは、美容室開業の流れと準備スケジュールを現役美容師の視点でわかりやすくまとめました。


H2-1. まずは全体の流れをつかもう

美容室を開業するには、
「お金」「場所」「許可」「集客」など、いくつもの要素が絡み合います。

焦る前に、まずは“全体像”を理解しましょう。
スケジュールを立てるだけで、開業準備の8割は整います。


H3-1. 開業前の全体スケジュールを立てる

美容室の開業準備は、1年くらいかけてじっくり進めるのが理想です。
焦って決めるよりも、物件選びや融資相談を並行して進めることで、結果的にコストもリスクも抑えられます。

時期主な準備内容
12〜6ヶ月前物件探しをスタート。 立地・間取り・条件を時間をかけて比較検討する。
同時に、公庫などへ融資の事前相談をしておくと後がスムーズ。
6〜3ヶ月前物件の契約・内装業者の選定・見積もり比較。
メニューやコンセプトも考えていく。
3〜1ヶ月前内装工事・設備搬入。
保健所に事前相談をして検査日を確定しておく。開業届はオープンの前に出しておくと便利。
開業直前プレオープン・予約導線の確認・SNSでの告知・チラシ配布など。

💡 ポイント

  • 開業で最も大事なのは物件探し。ここに時間をかけるほど失敗しにくくなる。
  • 融資は「申込」ではなく、「事前相談」から動くのがコツ。
  • 開業届は税務署にオープン後でも出せるが、先に出しておくと手続きがスムーズ
  • 保健所はオープン前に検査日を設定する必要あり。事前に日程調整しておこう。

📎 関連ページ:開業手続きと保健所・税務署の流れ
📎 参考ページ:開業資金・助成金・融資について


H3-2. 資金・物件・手続きの流れを正しくつなげる

開業準備で大切なのは、「順番通りにやること」よりも、それぞれの工程をどうつなげるかです。

実際、融資が下りるのは物件契約後になることが多く、理論的に「資金調達→物件契約→内装工事」とは進めづらいのが現実。
だからこそ、資金計画と物件探しを並行して進めるのがポイントです。


現実的な進め方の流れ

資金計画を立てる(自己資金+融資想定)
「どのくらい借りるか」「どこから借りるか」をざっくり決め、日本政策金融公庫などに事前相談をしておきましょう。この段階ではまだ資金は用意できてなくてもOK。

物件探しを本格化させる
開業の軸は物件。理想は時間をかけて納得できる立地と条件を探すこと。
融資相談時には、物件の見積もりや写真があるとより具体的な話ができます。

契約・融資申請 & 工事・手続きへ
金融機関で融資申請をする際、多くの場合は物件の契約書内装工事の見積書が必要になります。
金融機関と連絡を取り合い、必要な書類を集めていきましょう。
できれば内装工事の打ち合わせはこの融資申請を同時進行で進められば良いです。
保健所関係も早めに事前相談を行い、検査日を早めに決定する。


✅ ポイントまとめ

  • 「資金を決めてから物件を探す」ではなく、両方を並行して動かすのが現実的。
  • 物件選びがすべての中心。資金も手続きもそこから逆算。
  • 保健所の検査日をちゃんとオープン日の前になるように設定する。

📎 関連ページ:開業資金・助成金・融資について
📎 関連ページ:開業手続きと保健所・税務署の流れ

H3-3. チェックリストを使って見落とし防止

開業準備は、細かい手続きや買い出しが多く、「やったつもりで忘れてた…」が本当に多いです。
忙殺されることも多く、細かい契約を忘れることも。

おすすめは、Googleスプレッドシートでチェックリスト化すること。
スタッフがいないひとりサロンなら、見落とし防止に大きく役立ちます。

💡 チェックリスト例:

  • □ 開業資金・融資相談は完了したか
  • □ 保健所・税務署の書類は揃っているか
  • □ 内装業者との契約書を確認したか
  • □ オープン前SNS投稿のスケジュールは作ったか
  • ⬜︎インターネットの契約はしたか   等

📎 無料テンプレート配布中:美容室開業チェックリスト(Googleスプレッドシート版)


H2-2. スムーズに進めるための3つのコツ

1️⃣ 早めに融資相談を始める
→ 公庫は審査に1〜2ヶ月かかる場合も。早いほど有利。

2️⃣ 内装費は見積もりを複数取る
→ 同じ内装でも最大100万円以上違うことも。

3️⃣ SNSとホームページは同時に動かす
→ 集客導線を早く整えることで、プレオープン時に予約が入る。

📎 関連記事:独立のための集客とSNS活用


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🪶 まとめ

美容室の開業は「やることが多い」ように見えて、正しい順番と準備リストを作れば、誰でも進められます。ただ見落としが多いのも事実です。

焦らず、ひとつずつ。
あなたの理想のサロンを形にしていきましょう。

✨ 次は → 美容室開業の資金と融資の基本