美容師の仕事と、これからの暮らし。
仕事は好き。でも、家族との時間も増やしたい。
子どもの行事に参加したい。家族と休みを合わせたい。そんな気持ちから、これからの働き方を考えてもいいと思うんです。

美容師の仕事は好き。お客様にも、これからも長く関わっていきたい。
でも、子どもの行事には参加したいし、家族と休みを合わせて出かけたい。仕事が終わって帰るだけの毎日を、少し変えてみたい。
そんな気持ちになったことはありませんか。
こんにちは。ひとりサロン部の林真之です。
僕たちは、それぞれ自分のサロンを営む3人の美容師です。独立した理由や目指すお店の形は少しずつ違いますが、共通していたのは、家族や自分の暮らしを大切にしたかったという気持ちでした。
美容師を続けることと、家族との時間を持つこと。その両方を、もう少し自分で選べるようにしたい。
ここでは、そんな気持ちから働き方を考える話をしてみたいと思います。
01 / 仕事への気持ち
美容師の仕事は、やっぱり好きなんですよね。
家族を持つ年齢まで美容師を続けている方って、なんだかんだ、この仕事が好きな方が多い気がします。
もちろん、毎日楽しいことばかりではありません。忙しい日もありますし、思うようにいかなくて落ち込むことだってあります。
それでも、自分の手でお客様の髪を整えて、喜んでもらえる。昨日まで気になっていた髪の悩みが、少し軽くなる。その変化を目の前で見られるのは、美容師のいいところですよね。
時間をかけて覚えた技術や、積み重ねてきた経験が、誰かの役に立つ。自分の力で人を幸せにできたと感じられる。
僕は、すごくいい仕事だと思っています。
だからこそ、働き方に悩んだときも、「美容師をやめたい」とは限らないんですよね。
この仕事を続けながら、暮らしの方も、もう少し大切にできないかな。
そんな気持ちの方は、きっと少なくないと思います。
02 / 家族ができて変わったこと
今まで気にならなかったことが、気になる。
僕もそうでしたが、独身の頃は、土日に働くことを当たり前だと思っていました。
美容師なんだから、みんなが休んでいるときに働く。夜が遅くなるのも、そういう仕事だから仕方ない。
土日に同窓会があっても、「まあ、行けないよね」で済ませていたこともあります。
でも、家族ができて、子どもが生まれてくると、少しずつ気持ちが変わるんですよね。
子どもの行事は、こちらの定休日に合わせて開かれるわけではありません。家族が出かけられる日に、自分は仕事。自分が休みの日には、子どもは学校に行っている。
休みがまったくないわけではなくても、一緒に過ごせる日がなかなか合わない。
そのときに初めて、「この働き方を、これからもずっと続けるのかな」と考えるようになる方もいると思います。
仕事への気持ちが弱くなったというより、大切にしたいものが増えたんですよね。それは、とても自然な変化だと思うんです。
03 / 僕が今も覚えていること
運動会のために休んだのに、行けませんでした。
以前、勤めていた頃のことです。
子どもの運動会に行こうと思って、その日は休みを取っていました。ところが、当日は雨。運動会が延期になってしまったんです。
開催されたのは予備日でしたが、その日は仕事を休めず、僕は出勤することになりました。
仕方ないことだとは分かっていました。お客様の予約もありますし、お店の都合もあります。
でも、やっぱり悔しかったんですよね。
「だったら、予備日も休んでおけばよかった」
そう思いましたが、当時は、行事のために土日をまとめて休むことが簡単ではありませんでした。
休むつもりで準備していたのに、結局見に行けなかった。あの経験は、今もよく覚えています。
今、自分でお店をやるようになってからは、予定の組み方を自分で考えられます。
運動会の日だけでなく、予備日も含めて、あらかじめお店を休みにする。必要なら、子どもの振替休日に合わせて休むことも考えられる。
でも、予備日は仕事。
雨で延期になり、見に行くことができませんでした。
先に家族の予定を確保。
その予定をもとに、営業日と予約の受付を組み立てられます。
職場や家庭によって条件は異なります。これは、僕自身の経験と考え方です。
もちろん、お客様に安心して通っていただけるよう、早めに予定を決めて、ご案内することは大切です。
そのうえで、家族の予定を先に置いて、お店のカレンダーを組むことができる。
僕にとっては、これが独立して得られた、とても大きな変化でした。

04 / はじめの一歩の前に
「何が分からないのか分からない」が、一歩を重くする。
働き方を変えたいと思っても、すぐに動けるわけではありませんよね。
雇われて働いているところから、自分でお店を出す。その間に、ものすごく大きな段差があるように感じると思います。
物件を探す。お金を用意する。お客様に来てもらう。確定申告をする。
聞き慣れないことが一気に並ぶと、「それを全部自分でやるなんて無理なんですけど」と思ってしまう。
そもそも、何から調べたらいいのかも分からない。何が怖いのかを説明できないけれど、なんとなく怖い。
僕は、この「よく分からない」という状態が、踏み出しにくさの大きな理由の一つだと思っています。
だから、最初から独立すると決めなくてもいいんです。
ひとりでお店をやっている人は、どんな毎日を送っているのか。何にお金がかかって、どんなことを自分で決めているのか。困ったときには、誰に相談しているのか。
そういうことを少しずつ知っていくだけでも、漠然とした不安の中身が見えてきます。
知ったうえで、「自分にも合いそう」と思うかもしれませんし、「今は別の働き方がいい」と思うかもしれません。
どちらも、自分の暮らしを考えたうえでの、大切な判断だと思います。
05 / 独立して得られた選択肢
働き方を、自分で選べるようになったこと。
美容師をしていると、お客様から「朝も早くて、夜も遅くて、大変ですよね」と言われることがあります。
以前の僕は、本当にそのイメージに近い働き方でした。
今も忙しい日はありますし、仕事をたくさんすることもあります。でも、当時と違うのは、その働き方を自分で考えられることです。
何時から営業するのか。何曜日に休むのか。一日に何人のお客様を担当するのか。
家族との時間をどう取りたいかによって、お店の形も変わってきます。
夕方には帰って、一緒にご飯を食べたい人。子どもの行事がある日に休みたい人。普段はしっかり働いて、家族旅行のときにはまとまった休みを取りたい人。
欲しい時間は、人によって違いますよね。
- 大切にしたい時間夕飯、行事、休日。まず、増やしたい時間を言葉にする。
- 働ける日と時間家族の予定と合わせて、自分に合う営業の形を考える。
- 続けられるお店必要な売上や予約の取り方を、その条件に合わせて考える。
だから、全員が同じ営業時間や休日にする必要はありません。自分たちの暮らしに合わせて、必要な売上や予約の取り方を考えていく。
その選択ができる環境に身を置けたことに、僕は独立した意味を感じています。

06 / まずは、こんな話から
どんな時間を増やしたいか、考えてみませんか。
ひとりサロン部の3人には、家族との時間や、自分の暮らしを大切にしたいという共通の思いがあります。
ただ、その実現の仕方はそれぞれです。仕事に使いたい時間も、家族の状況も、目指すお店も違います。
だから僕たちは、「この働き方が全員の正解です」とは言えません。
でも、美容師を続けながら、自分たちに合う働き方を考えていくことはできる。そのための経験や判断材料を、このサイトで届けていきたいと思っています。
まずは、ご家族とこんな話をしてみてもいいかもしれません。
今より一緒に過ごせるなら、どんな時間が欲しい?
毎日の夕飯なのか、月に何度かの休日なのか、子どもの行事なのか。それが少し具体的になると、考えたい働き方も見えてきます。
美容師の仕事が好き。家族との時間も大切にしたい。
その両方を大切にするために、これからの働き方を考えてみる。独立を考え始める理由は、そんな気持ちで十分だと、僕は思います。
ひとりサロン部 林 真之
