物件を契約してから、退職を伝えた。僕が独立するときに考えた「店の辞め方」

独立すると決めたとき、先に退職日を伝えたほうが誠実だと思うかもしれません。
でも僕は、物件を契約し、内装工事を始められるところまで準備してから、オーナーへ退職を伝えました。

この順番を教えてくれたのは、内装業者さんでした。

「林さん、お店を辞めることは、もうオーナーさんにお伝えになりましたか?」

そう聞かれて、僕は「いえ、まだ伝えていません」と答えました。

すると、独立する美容師さんの中には、退職を伝えるのが早すぎる人が意外と多いのだと教えてくれたんです。例えば今が3月なのに、「来年の3月で辞めようと思っています」と、1年も前に伝えてしまう。

一見、早く伝えるほど親切で誠実なように見えます。でも、独立には物件が必要です。来年3月の退職だけが決まり、肝心の物件はまだ見つかっていない。契約できるのは来年1月かもしれないし、そもそも希望する物件が出ないかもしれません。

退職する日は近づいているのに、開業できる場所がない。僕の知り合いにも、先に退職したものの物件が決まらず、しばらくシェアサロンでつないだ人がいます。それも一つの方法ですし、悪いわけではありません。でも、できれば勤めている店から自分の店へ、まっすぐ移りたいですよね。

目次

退職日を決める前に、独立できる状態を作る

僕が今も大切だと思っているのは、この順番です。

1.独立する意思を固めるどんな店を作るのか、資金をどうするのかを考え、自分の中で覚悟を決める。
2.物件とお金の見通しをつける物件を契約し、内装業者も決まり、工事を始められる状態にする。
3.退職を正式に伝える開業から逆算し、引き継ぎとお客様への挨拶ができる期間を取って退職日を伝える。
4.最後まできちんと働く担当してきたお客様に感謝を伝え、必要な引き継ぎをして、今の店での仕事を終える。

秘密裏に準備を進めることへ、後ろめたさを感じる人もいると思います。でも僕は、それを裏切りだとは思いません。

転職するときも、次の職場を決めてから退職を伝える人は多いですよね。独立も同じです。物件を押さえ、資金の算段をつけ、工事を始められる状態を作る。それは誰かを陥れるためではなく、これから自分の生活と仕事を守るための準備です。

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この記事を書いた人

林 真之の漫画風イラスト

林 真之

集客・マーケティング・事業設計

ホームページや数字も含めて、どう伝え、どう選ばれる店にするかを考えます。

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