子どもカットを安くするのは、本当に当たり前なのか

子どもカットを安くするのは、本当に当たり前なのかと問いかける記事のアイキャッチ

こんにちは、林です。

子どもカットって、昔から大人のカットより安いメニューとしてあるじゃないですか。

お客様からも「子どものカットはいくらですか?」って問い合わせがあるし、僕たち美容師も、子どもカットのほうが安いよねって、なんとなく思っているところがあると思うんです。

でも、実際にやってみると、子どものカットってそんなに楽じゃないんですよね。

結構動くし、時間もかかるし、技術的にも難しい。その割に料金は安い、というのがあって。

今日は、この子どもカットの料金について、僕が今思っていることをちょっと話してみようかなと思います。

目次

僕がスタイリストになった頃は、2,000円くらいだった

僕がスタイリストになって、髪を切れるようになったとき、前の会社では子どもカットが確か2,000円だったんですよ。

税込みでいくらだったかは、ちょっと覚えてないんですけど。とにかく、めっちゃ安かったなという記憶があります。

でも、どれだけ急いでも、やっぱり30分くらいはかかっていました。当時は子どもでもシャンプーをしていましたし。

ただ、その頃は僕も、子どもカットってそういうものだと思っていたんですよね。

お客様的にも、子どものカットなら安いでしょう、みたいな感覚はあると思います。美容室に問い合わせをして、子ども料金があるかを聞くことも、昔から結構あると思うんです。

頭が小さいからとか、髪の量が少ないからとか、切るところもそんなに多くないでしょうとか。そういうふうに思われているのかもしれない。

美容師側も、子どもだから安くするよね、という感じで、あまり疑問を持たずに続けてきたところはあるんじゃないかなと思います。

僕自身もそうだったんですけど、やっていくうちに「これ、そんなに簡単な仕事じゃないよね」と思うようになりました。

子どもって、自分の子どもを切ったって動くんですよ

子どものカットって、やっぱり難しいと思うんです。

自分の子どもの髪を切ったって、動くんですよ。じっとしていてほしいところで動くし、急に横を向いたりもする。

当然、ハサミを使っているから、安全にも気を使いますよね。

それで動かれると、カットラインも結構ガタガタになってしまうんです。じゃあ、子どもだから真っすぐズバッと切ればいいかというと、そういうわけにもなかなかいかない。

ラインが強く出すぎないようにしたいところもあるし、できるだけ自然に、きれいに仕上げたいじゃないですか。

僕も大きいお店で働いていたときに、小さい子のカットを、新米のスタイリストに任せるのは難しいなと思っていたんですよね。経験が少ないと、うまく切れないこともあるぐらい、技術的には難しいと思います。

しかも、子どもが泣いちゃうこともある。

涙で切った前髪が顔に張りついて、取ってあげたいんだけど、なかなか取れない。これ、読んでいる美容師さんも、結構あるあるだと思ってくれているんじゃないかなと思うんですけど。

そうなると、頑張って時間をかけたとしても、最後まで自分が思っているクオリティに持っていけないこともあるんですよね。

その子の様子を見ながら、今日はここまでかな、と判断しないといけないこともありますし。

だから、子どもだから簡単とか、髪が少ないからすぐ終わるとか、実際はそんな感じでもないんです。

「適当でいいんで」と言われても、なかなかそうはいかない

お客様から「適当でいいんで、切っちゃってください」って言われることもあるんですよ。

子どもが動くから、こっちに気を使って言ってくださっているんだと思います。できる範囲でいいですよ、という意味もあると思うんですけど。

でも、僕たちも美容師なので、やっぱりプロの仕事をしたいじゃないですか。

適当でいいって言われたからといって、本当に適当でいいかというと、なかなかそういうわけにはいかないんですよね。

ガタガタになっていたら直したいし、もうちょっとここを整えたいなとか、そういうのはやっぱりあります。

もちろん、安全にできる範囲で、というのはあります。でも、その中でちゃんとしたものを提供したい気持ちは、子どものカットでも同じなんです。

だから僕は、子どもカットでも、ある程度ちゃんと料金をいただいたほうがいいんじゃないかなと思っています。

料金が安くて、来てほしくないと思ってしまうのは、お互いによくない

これはちょっと正直な話なんですけど。

子どものカットをして、すごく労力がかかって、時間もかかって、それで料金が安かったら、「あんまり来てほしくないな」って思ってしまうことはあると思うんですよ。

僕たち美容師も人間なので、そう思ってしまうこと自体はあると思います。

でも、やっぱり、その気持ちのままお客様を施術するのはよくないなとも思うんです。

お客様は、そのお店のメニューを見て、その料金で来てくださっているわけじゃないですか。そこでこっちが、手間がかかるなとか、割に合わないなとか思っていたら、お互いにあまりいい状態ではないですよね。

だから、ちゃんと仕事を提供したいからこそ、ちゃんと料金をいただく。

それが大人と同じ価格じゃなくてもいいんです。子ども料金を作るなら、自分たちが納得できる価格にしておく。

そうしておいたほうが、こちらも気持ちよくお客様を迎えられると思うし、そのほうがお互いのためなんじゃないかなと思っています。

僕の店には、子どもカット料金がありません

で、結果から言うと、僕はひとりサロンになってから、子どもカット料金を作っていません。

子どものカットを受けていないわけではなくて、大人と同じカット料金でよければ、お受けしています、という状況です。

ひとりでやっているので、予約を一つ取ったら、その時間は僕が一人で対応することになります。子どもでも大人でも、ちゃんと時間を取って施術する、というのは変わらないんですよね。

なので、僕の場合は、今のところこの形がいいかなと思っています。

でも、これは各お店の自由だと思うんです。

家族で通ってもらいたいから子ども料金を作るとか、地域の子どもたちにも来てもらいたいから少し安くするとか。それを自分たちで考えて、納得してやっているなら、もちろんいいと思います。

ただ、子どもだから安くしなきゃいけないとか、昔からこの値段だから変えられないとか、そういう感じで続けているなら、もう少しちゃんといただいてもいいんじゃないかな、と僕は思います。

実際、子どものカットにも技術は必要だし、時間もかかるし、気も使いますからね。

自分たちが納得できる料金で、ちゃんと仕事をする。そのほうが、来てくれた子にも、親御さんにも、気持ちよく向き合えると思うんです。

子どもカットの料金は、そういうところも含めて考えていいんじゃないかな、というのが、今の僕の考えです。

皆さんのお店では、子どもカットってどうしていますか?

子ども料金を作っているお店もあれば、大人と同じ料金にしているお店もあると思います。それぞれ、やってみて感じることもありますよね。

僕も今はこの形にしていますけど、ほかの美容師さんがどう考えているのかは、ちょっと聞いてみたいです。よかったら、皆さんのお店でどうしているかも教えてください。

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この記事を書いた人

林 真之の漫画風イラスト

林 真之

集客・マーケティング・事業設計

ホームページや数字も含めて、どう伝え、どう選ばれる店にするかを考えます。

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